2006年6月14日(水)しんぶん赤旗九州・沖縄面
水曜随想
現代に餓死許されぬ
田村貴昭
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| 北九州市孤独死問題で6月5日厚生労働省に要請 |
熊本、福岡の県労連が最低賃金(最賃)による実体験に取り組んだ。熊本県の最賃は六百九円。八時間×二十二日働いたとして、生活保護費より少ない。
最賃生活にチャレンジした青年たちの一カ月の結果は―。
外食も友達づきあいも控えたものの、赤字が大半で、憲法二五条の定める「健康で文化的な生活」は「できない」との報告だ。先月、九州沖縄の県労連役員、最賃生活経験者とともに、厚労省に出向いて最賃の引き上げを求めた。
「飽食の時代」と言われて久しいが、格差と貧困が広がるなか、食うや食わずの国民が増大している。だが、食えずに死ぬようなことは、憲法上許されない。ところが餓死・孤独死が相次いでいるのだ。
北九州市。今年になってからでも三件五人の痛ましい死亡事件が発生。門司区の市営住宅に住む身体障害者の男性が、生活保護を受けられず孤独死した事件は、市議会・県議会はもとより、国会でも仁比聡平参院議員が取り上げた。
男性は先月、死後四カ月の状態で発見された。電気、ガス、水道が止められ、昨年九月と十二月に保護を求めたものの、「子どもにみてもらいなさい」と申請書が手渡されることはなかった。パンや水の差し入れでしのいでいたが、精根尽き果てた。そして誰にもみ
とられず、誰にも供養されぬ最期…無念だったろう。
厚労省の役人が「厳しいと聞いている」と認識する同市の生活保護行政。全国的な流れに逆らい、予算を増やさず、抑制の目標を定めている。申請の意思があるのに申請書を渡
さない。相談者に対する申請件数の割合は二割で他都市に例をみない。
北九州市議時代、生保を巡って数え切れない相談を受け、修羅場を見てきた。面接中に怒って自分を刺した男性、保護課の対応に抗議して睡眠薬を大量服薬した青年など、枚挙
にいとまがない。
「私は死にます」と首つり自殺したA子さんのことが、今でも頭から離れない。窮迫状態で何度も保護を求めたが、保護課の対応は「いざというときは職権で保護する」だった。しかし最悪の事態となった。
「A子さん、力が足りずにごめんなさい。でも貴方の死は決してむだにはさせません」――九八年十月二十九日付、私の市政報告の一文である。怒りと悲しみを忘れず、法違反の行政をただしてきたが、結果として異常な保護行政は変わっていない。
餓死・孤独死…これ以上悲惨なものがあろうか。それでも落ち度はなかったとする北
九州市。そして市をかばう厚労省。絶対に許さない。必ず変えさせる。堪忍袋の緒が切れたのは私だけではない。
”きゅう九おき沖”豆知識B
JR九州の駅名です。なんと読むでしょう?
(1)朽網(福岡)
(2)厳木(佐賀)
(3)早岐(長崎)
(4)大畑(熊本)
(5)浅海井(大分)
(6)飫肥(宮崎)
(7)頴娃(鹿児島)
答え→詳しくはブログをご覧ください。 |
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