しんぶん赤旗九州・沖縄面2006年11月1日(水曜日)
水曜随想
知事変わればの思い
衆院議員 赤嶺政賢
いよいよ沖縄県知事選挙がはじまる。実は、今度の県知事選挙は、一九九五年の少女暴行事件以来の普天間基地をはじめとする沖縄基地問題全体が問われている選挙になっている。
九五年の少女暴行事件がおこったとき、すぐに五五年の由美子ちゃん事件の記憶がよみがえった。誘拐された六歳の少女が暴行をうけて殺され、砂浜にすてられた「由美子ちゃん事件」と同じことが今でも繰り返されているという不条理さに県民はたちあがった。
「米軍基地の存在にマンネリになっていなかったか」。こんな反省の声とともに、「沖縄から基地を減らすべきだ」と大規模な県民大会がひらかれた。知事も市町村長も公有地の基地提供の契約を拒否し、政府を立ち往生させた。
沖縄国際大学に海兵隊ヘリが墜落したとき五九年に米軍機が小学校に墜落炎上し子ども十一人を含む十七人が死亡した宮森小学校ジェット機墜落事件と重ねて恐怖した。そのとき、伊波宜野湾市長が『普天間基地は即時閉鎖』をかかげて日米両政府をおいつめる雄々しい姿を見て、県民は首長や知事が変われば基地は動かせるという確信をえた。知事を変えなければということが県民の間で共有され始めたのはそんな経験の積み重ねがある。
糸数慶子さんは私と同じ四七年生まれ。日本軍による住民虐殺などの悲劇がくりひろげられ、戦後は基地の村として米軍に苦しめられた読谷村の生まれた。糸数さんの平和の原点は多くを語らずともよく理解できる。
政府はいま「米軍再編をうけいれ普天間基地の移設を容認すれば普天間基地は返還される。拒否すれば普天間基地はそのまま残る」と圧力をかけている。糸数さんが知事になれば、基地建設に不可欠の埋め立て認可権限をもつ。そのとき糸数さんは埋め立ては許可しないという姿勢を示した。
基地建設をすすめたい日米両政府には決定的な打撃だ。そんな結果をつくるために知事選挙に全力をあげている毎日である。
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