しんぶん赤旗九州・沖縄面2006年11月29日(水曜日)

水曜随想

沖縄の人のシプタイ

衆院議員 赤嶺政賢


  19日に行われた沖縄県知事選挙は残念な結果に終わった。この10年、これでもか、これでもかと米軍基地と格闘し、闘いの総決算として県知事選挙の勝利にかけてきただけに、頑張った仲間たちに申し訳ない気持ちでいっぱいである。沖縄の闘いの勝利を信じて頑張った全国の仲間の熱い思いにもこたえることができなかった。

 開票の晩、この10年辺野古の環境問題をフイルムにおさめつづけている記者から「また一からやりなおそう」と声をかけられた。われわれの伴走者でもあった彼の激励に心をうたれた。糸数さんの31万票という得票は、基地に反対する強固な勢力の存在だ。

 さらに感動したことがある。人民党時代からがんばってきたある地域支部の支部長のMさんが、残念会にあつまった党員、後援会員を前にして「(現在の闘いは)常に途中経過である。負けたと思わない限り闘いはいつまでも続く。バレーや野球などのように何回戦ということがないのが政治戦である。さしあたっては、日米両政府が勝利したと思っているが、近いうちひっくり返す。祖国復帰統一戦線によるサンフランシスコ条約をパーにした力を、パワーを信じること。県民は汝の価値に目覚めていない。県民がまだ汝の価値を自覚していない。課題はこのこと。それは党の役割。負けると思わないかぎり闘いは続き必ず勝利する。ここに沖縄の人のシプタイ(しぶとさ)の強さがある」とあいさつしたという。

 このあいさつを伝え聞いて、もう言うことはないと思った。私はその場にいあわせなかったが、Mさんの声が聞こえてくるようだ。

 「負けると思わないかぎり闘いは続く」「ここに沖縄の人のシプタイの強さがある」。国会の部屋におくられてきたあいさつのメモを読みながら、不覚にも涙をこぼしてしまった。心があらわれ、新たな勇気がわいてきた。そして、知事選後の国会の安全保障委員会で「自衛隊海外派兵本来任務化、防衛省『昇格』二法案」を廃案においこむ論戦にたちむかっている。

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