しんぶん赤旗九州・沖縄面2007年3月7日(水曜日)

水曜随想

まやかしの「負担軽減」

衆院議員 赤嶺政賢


 3月5日、米軍の戦闘機F15が沖縄嘉手納基地から福岡県築城基地に飛来してきた。私はその日、築城基地で開かれていた抗議集会に参加していた。五機の戦闘機の編隊飛行だから爆音もすさまじい。編隊から一機ずつ離れて一瞬のうちに着陸していく様子も威圧的だ。「ここは日本の空だ」「わが物顔にふるまうな」と叫びたくなる。

 同時刻、嘉手納飛行場では早朝からF22ステルス戦闘機が暴れまわっていた。F15の訓練移転で嘉手納が負担軽減になっている?

 そんなことありえない。だいたい、こんな殺人的な爆音を本土の、人におしつけ、負担を軽減しようなんて沖縄県民は考えていない。爆音問題の解決は本土と県民が連帯して米本国に撤去させる以外にないのだ」。私は国会や集会などで同じ話を、くりかえしできた。

 訓練移転とは、米軍が自衛隊にその戦闘技、量を伝授するためのものだ。自衛隊のある司令官は「イラクで実戦を積んだ米軍との共同訓練は勉強になる」と語っている。
 築城基地での訓練は「戦争できる国」づくりへの階段なのだ。

 沖縄はもちろんだが、九州の基地強化は異常だ。私は、二週間前は長崎県佐世保市での集会に参加した。原子力空母ロナルド・レーガンの寄港と空母の準母港化に反対する集会だ。鹿児島県の馬毛島では突然の米軍機発着訓練場(NLP)の建設がもちあがった。鹿児島県鹿屋基地では、米軍の空中給油機KC130のローテーション訓練が予定されている。きっとグアムの天候不順を口実に、鹿屋の訓練がひんぱんになることだろう。

 鳥インフル被害で必死の宮崎県新富町・新田原基地での米軍と自衛隊の共同訓練がはじまる。
 これらの訓練を自治体におしつけるために、国会には米軍特措法案が提出された。そこまですれば米国との悟頼関係も担保されるというのが、法案提出の政府の説明だ。

 安保体制と国民との矛盾は深まるばかりだ。「たたかいはこれから、たたかいは今から」だ。

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