しんぶん赤旗九州・沖縄面2007年5月9日(水曜日)

水曜随想

審議はこれからだ

参院議員 仁比聡平


 憲法施行六十周年を迎えた三日、全国各地の憲法集会は熱い熱気に包まれました。銀座七千人パレードをはじめ各地で昨年の二倍もの方々が集ったとのこと。国会に続々と寄せられるファクスやメールでも、改憲と軍事・強権国家へ暴走する安倍政権にこれまでになく多くの方が危惧(きぐ)を抱き、立場を超えて「やっぱり憲法は大切だ」「改憲手続き法案は廃案へ」の思いが急速に広がっていることを痛感します。

 連休明け再開された参院審議で与党はあくまで「十一日強行」の姿勢を示しています。

 ですが、月曜日、福岡での地方公聴会で、与党推薦の公述人も「国民投票法案の論点がこれだけ多岐にわたるとは知らなかった。まだまだ国民に深く浸透していない」(日本青年会議所九州地区協議会会長)と語りました。

 同じく与党推薦の公述人は「公務員も教育者も一国民としてもっと意見を述べることができるようにすべきだ」(西日本工業大理事)と述べ、広く公務員・教育者の運動を規制しようとする与党案の重大性がうきぼりになっています。

 八割の方が「最低投票率は設けるべきだ」と回答された朝日新聞の世論調査が与党に大きなショックを与えま
した。それでも「設けない」とする憲法上の根拠をただす私の質問に提案者が立ち往生した姿には、憲法そのものに関する法案を提案しておきながらまともな憲法論を示すことができない与党の正体があらわです。

 憲法改正の根幹の問題でまともな考え方すら示せずに、採決など「出口」を議論することはあり得ません。大きなヤマ場です。

 法案の反民主的な仕組みを徹底して追及し、廃案へ、死力を尽くしてたたかい抜きます。

→TOP