2007年5月16日(水)しんぶん赤旗九州・沖縄面

水曜随想

歴史の汚点の日に誓う

田村貴昭


 
 
 憲政史上に汚点を残す――国民投票法の論議で、仁比聡平参院議員が厳しく指摘した。

 憲法に基づいて行われる政治に、要の憲法が憲法論議に座っていない。最低投票率の規定がないことや公務員等の運動制限・・・法律の中身に加えて審議過程もしかり。中央公聴会も開かれず、地方公聴会で自民や民主が身内(元国会秘書など)を公述人にしたのには驚いた。憤まんやるかたなしとはこのことか。

 嘆いてばかりもいられない。怒りを力に、改憲阻止へ踏み出さねばならない。勝機は我らにあり。世論調査では今のところ「改憲」が「護憲」を上回る。しかし、本丸の9条となれば「堅持すべき」が多数派だ。九条の会の果たしている役割は本当に大きい。
 
 NHKスペシャル「日本国憲法誕生」は、歴史の新事実――GHQ草案に日本人による意見が多数盛り込まれた経緯を伝えた。「押しつけ憲法」論を喝破した劇映画「日本の青空が」各地で上映されている。ぜひ多くの人に観賞してもらいたい。

 13日、米軍嘉手納基地を包囲する「人間の鎖」に参加する。安保・自衛隊の国民的論議もこの際大いにすすめるべきだ。しかし、絶対に許せないのは、為政者達によって史実を歪めることだ。集団自決の記述の書き換えを命じた教科書検定に沖縄県民は心底怒っている。

 大分市で演説していたらいつの間にか聴衆の姿が。「侵略戦争に命がけで反対した日本共産党・・・」のくだりを聞いておられたのであろう。「憲法を守るために体を張ってがんばって下さい」。さして大きい体躯ではないが、理論武装して改憲の発議を許さぬたたかいに必ず勝ってやる。5月14日、歴史の汚点の日に誓う。

“九沖(きゅうおき)”豆知識M
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