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しんぶん赤旗九州・沖縄面2007年5月30日(水曜日)
水曜随想
民主主義の躍動
衆院議員 赤嶺政賢
今年は憲法が施行されて満六十年。これにちなんだ企画展が五月三日から二十二日まで国立公文書館で開催された。「日本国憲法」の「原本」も展示されているということなのででかけてみた。
音声ガイドを受付で貸してもらい、駆け足で全体をみてまわったがそれでも二時間近くかかった。「日本国憲法」の原本もはじめておめにかかった。
展示の最大の特徴は、憲法の制定過程の公文書を網羅している点。天皇制を維持しようとする当時の内閣ところを許さない国際社会の包囲との間にたってあわてているGHQ(連合国軍総司令部)、マッカーサーなどの動きが構文祖をとおしてよくみえてくる。
日本共産党はいちはやく「新憲法の骨子」(一九四五年十一月)を発表しているが、公文書でないということからか、残念ながら展示されていいない。それでも会場全体から時代の雰囲気があふれていた。展示されている一つ一つの文書が阿部首相に対する反証のようなものだ。
当時の内閣には新憲法を制定する認識は全くなかった。GHQの支持で政府案をつくってみたが、その内容は天皇主権が改められていないなど、明治憲法と変わらないものであった。
一九四五年十二月に民間有識者(高野岩三郎、鈴木安蔵ら七人)が「憲法草案要綱」を発表する。原本は原稿用紙に丁寧な文字で清書されており、解説文には「要綱は主権在民や人権の尊重などを掲げており後のマッカーサー憲法草案に影響を与えたといわれています」とあった。
新憲法の公布ののち、家族制度の廃止と民法改正、不敬罪の廃止と刑法の一部改正、教育制度の刷新、公務員制度の改革へとつきすすむ。「凡(およ)そ官吏は天皇陛下・・・に対し忠実勤勉を主とし・・・」が「凡そ官吏は国民全体の奉仕者として・・・」という規定にあ改められた経過を示す勅令もあった。民主主義が躍動している感じを抱いた。
国会に提出された憲法の政府案の第一条「国民の総意が至高なもの」の部分には朱筆で「主権が国民に存することを宣言とし」と訂正されて、新しく憲法二十五条が朱筆で追加されている文書もある。政府案が議論された国会の様子が理解できるように工夫されていた。憲法にたいする新たな革新がわいてくる企画展だった。憲法が争点になるという参議院選挙がますます重要になってきた。
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