2007年10月10日(水)しんぶん赤旗九州・沖縄面

水曜随想

食を考える

田村貴昭


 
 
 わが家に久々の来客。すべて手作りでいこうと一念発起し、和食はだしとりから、洋食はソースづくりから始める。基本に忠実に手間ひまかけてつくった料理は、見栄えこそレストランには及ばないが、なかなかのもの。後日客人から丁重な礼状が届き、もてなしの心は通じたようだ。

 みのう農民組合(福岡県うきは市)の「大豆畑トラスト」に参加。土と緑の匂いをいっぱい嗅いで、枝豆を収穫した。ここからが大変。葉を切り、さやを摘む。このあと大豆の豆むきもしたが、なんと根気のいることか。

 ものを育て、それが口に入るまでには、時間を要し人の手を介す。生きるために、楽しむために、それこそ人間が作り上げた文化だ。秋の夜長、大地の恵みに感謝し、食文化の意義について考えてみる。

 流通と保存技術の発達で「いつでもどこでも何でも食べられる」時代となったが、安さや便利さを求め過ぎて、我々は大事なものを日々失っている。日本人にとっての食と農が、あまりにおろそかになっていないか。

 作れば作るほど赤字の農産物、4割を切った食糧自給率、あいつぐ食肉・食品偽装事件、農薬汚染と食品添加物の氾濫・・・目を覆わんばかりだ。陰で暗躍しているのはアメリカや大商業資本、もうけのために文字どおり食べ物を食い物にしている者、実効ある対策を打たない行政である。

 食事の時は、よく咬むと同時に、よく考えて食べなければならない。まずはここからはじめよう。

“九沖(きゅうおき)”豆知識R
九州で一番高い山は?

@久住山(大分)A大崩山(宮崎)B宮之浦岳(屋久島)
答え→B 詳しくはブログをご覧ください。


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