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しんぶん赤旗九州・沖縄面2007年10月31日(水曜日)
水曜随想
「教科書」新たな段階に
衆院議員 赤嶺政賢
11万余の県民が参加した9月29日の県民大会から1ヶ月がすぎた。文部科学省は、県民の要求にはまだ応じていない。たたかいは継続中である。
県民大会には教科書執筆者もかけつけた。その中の1人で、不本意にも教科書記述を修正した坂本昇さんがおられた。沖教組那覇支部の集会で聞いた話だが、坂本さんは、沖縄県民に励まされたとその感動を語りながら、「検定意見に徹底して抗議せずに折れてしまった自分も被告席に立たされているようだ」と大会場で涙を流していたそうだ。
私は心が洗われるような気持ちでその話を聞いた。
真実を教えたい。しかし、教科書検定に合格しなければ、教科書が発行できなくなり、教科書会社はたちゆかなくなる。こんなせめぎあいのなかに教科書執筆者は立たされている。孤立無援でがんばってきた教科書執筆者を責めるわけにはいかない。
その坂本さんが、文部科学省へ提出する訂正申請の検討中の案を発表した。修正前や修正後の記述よりも軍の強制性を強調した記述になっている。その理由を「沖縄の人たちからの新たな証言から、日本軍の強制は間違いないと確信しており、記述の復活に踏み切った」と説明している。
一方の文部科学省はといえば、反省を口にしながらも、「間違ったことをしたわけではない」とまだいいはっている。自作自演の動かぬ証拠をつきつけられても、「学問的、教育的見地から教科書が適切なものとなるよう、公正かつ中立的な立場から調査を行っている」と強弁している。
まちがった教科書検定意見が残っている限り、その延長線上でしか執筆者の訂正申請は認められない。しかも検定意見をつけた日本史の教科書審議委員は、半数は靖国派グループと一体だ。坂本さんの訂正申請を文科省は果たしてうけいれるか。沖縄をはじめ全国民がかたずをのんでこの結果を見守っている。たたかいは新たな段階にはいった。
県民大会以降、靖国勢力の巻き返しも強まっている。そうであれば、いままでに倍する力を県民はつくりあげるだろう。これは、私が、今年の3月30日以来、県民とともにたたかってきてえた実感だ。
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