しんぶん赤旗九州・沖縄面2007年11月28日(水曜日)

水曜随想

自衛隊基地の変貌

衆院議員 赤嶺政賢


 九州の自衛隊基地が大きく姿を変えようとしている。福岡県築城基地と宮崎県新田原基地は、嘉手納基地に配備されているF15戦闘機との共同訓練が始まっている。

 私は、衆院安保委員会の調査で各地の自衛隊基地を訪ねた時、必ず米軍との共同訓練の感想をその基地の司令にたずねることにしている。彼らは判でおしたように「米軍とは水準が違いすぎる。歯が立たない。」「共同訓練の機会がふえることはやりがいがある」という答えがかえってくる。米空軍と航空自衛隊が肩を並べて、世界の空を飛びまわる日が早くくることをこの人たちは夢見ているのだろう。司令たちの表情を観察しながらそんな想像をついしてしまう。

 そんななかで突然、築城基地で4ヘクタールの基地拡張、誘導路と燃料タンクの整備をすすめる計画が明らかになった。「これほど大規模な基地拡張は例がない」(11/23朝日)そうだ。誘導路の整備は、「滑走路の機能をはるかに高め、離発着回数の増大も図れる」。そんな説明を国土交通省の担当者から聞いたことがあったので、米軍の緊急時使用にそなえた平時からの訓練を可能にするためだと直感的に思った。

 一方、米軍は新田原基地の現況を調査して、「滑走路は米軍の大型輸送機(C17)の離発着にたえられない、損傷が激しく補強が必要である」と指摘している。宮崎県委員会と防衛省との交渉のなかで防衛省が明らかにした。航空自衛隊だけであれば滑走路の補強は必要ないであろう。「新田原基地は狭小だ。」という評価も下された。米兵用の宿舎建設を念頭においてのことだ。

 新田原基地もいずれ宿舎建設にむけた基地拡張の要求がでてくることだろう。緊急時使用を口実に自衛隊基地を米軍が恒久的に使用できるようにする。佐世保で空母の母港化が懸念され、鹿屋基地では米軍の空中給油機の訓練展開の計画がすすめられている。鹿児島県種子島に隣接した馬毛島ではNLPの基地建設の不安も高まっている。

 嘉手納基地と普天間基地と厚木基地の機能を束ねて九州本土にもってこようとするものだ。
こんなこと許されることではない。

→TOP