しんぶん赤旗九州・沖縄面2007年12月5日(水曜日)

水曜随想

JR採用差別解決を

参院議員 仁比聡平


  師走の木枯らしがふきはじめた。国鉄分割・民営化から二十年。十一月十七日の九州集会で私は次のように訴えた。厳しい冬に向かうなか「目に見える変化」を必ずつくりたい。

 採用差別からこの二十年の長きにわたり、さまざまな困難をこえて不屈にたたかい抜いてきた闘争団・ご家族・支援団体、国労・建交労はじめ実行委員会のみなさんに心からの敬意と連帯のごあいさつをおくります。

 国鉄を愛し、労働者の権利と平和のためにたたかい抜いてきた国鉄労働運動は、わが国の労働運動史上に誇りある足跡を残してきました。同時に、人間らしく生きることそれ自体を踏みにじる自民党政治にあえぐ若者たち、多くの国民を励ましてきました。

 団結権は民主主義の要です。団結する権利を乱暴にじゅうりんした国労・全動労からの、脱退強要、脱退を採用条件にした政府の国家り的不当労働行為が二十年に及ぶ苦痛を与え続けている一方で、この加害者の責任がいまだに果たされていない。

 これほどの不条理はありません。この解決は政治の重大な責任であり急務です。

 そのなかでILOの七度にわたる「政治的人道的精神にもとづきすべての関係者との話し合いを」との勧告は、みなさんがどれほど非人道的な状況におかれているか、労働組合に入りその団結の旗を守ろうとしただけで、なぜこれほど厳しい人生を強いられなければならないのか、という極めて重い指摘です。

 不当労働行為からの原状回復を基本とした雇用の確保、年金の回復、精神的苦痛に対する慰謝料を中心とした解決金という要求は当然です。政府はこれまで解決のテーブルにつくことすら拒否してきましたが、そんな態度は国際社会の基準に照らして許されないのです。

 政府や鉄道運輸機構の働きかけにもかかわらず、七度目の勧告は「IL0援助の受け入れを真剣に検討するよう要請する」、と解決への強い姿勢を示しました。それは四者四団体が総団結し、統一要求を確立したことの意味が極めて重いからです。いまやテーブルにつかない口実はなに一つ残されていません。

 参院での与野党逆転という新しい条件のもと開かれたこの集会に野党全党の代表がそろったのは画期的なことです。各党に私は提案したい。党派を超えて「解決のテーブルにつけ」の要求をかかげ今国会で目に見える変化をつくろうではありませんか。

 みなさんご一緒に頑張りましょう。

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