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2008年4月9日(水)しんぶん赤旗九州・沖縄面
水曜随想
長寿を祝える春に
田村貴昭
桜、さくら、サクラ・・・この字は心を穏やかにする。どんな年でも、律儀に春を告げてくれる。入学・就職の季節に咲くから、桜は人生の思い出と重なる。
つぼみが膨らむときはドキドキ。花の香りはないが、咲くと教科書や学校給食のいろいろな匂いがよみがえる。花の散り際は、気持ちを切りかえる時。さあ、がんばろうと思う。
いまが満開の桜だが、「花見する気にもならん」とお年寄りがつぶやいた。この方は、《後期高齢者医療被保険者証》が自宅に届いてから滅入っているという。
それもそうだ。毎日この制度の問題を訴えているが、歓迎の声など聞いたことがない。医師会からも相次いで反対の声が上がっている。
なぜ75歳以上を差別するのか。「厚生労働省は、『いずれ避けることのできない死を迎える』からだと言ってますよ」。各地の集会で紹介すると、どよめきが起こる。何を血迷ったか、福田首相は《長寿医療》と言い出した。誰も喜ばないのに。
マスコミも困惑、疑問の声を中心に報道。かくなる上は、解散・総選挙で国民の真を問おうじゃないか。国民の声が政治を動かすとき。つぶそう、つぶせる。「後期高齢者医療制度の中止・撤回を。みなさんの思いを共産党に託してください」。行橋市議選(福岡)、鹿児島市議選で訴える。
「食料品がどれも値上げ。これにまた消費税がかかる」と、またお年寄りがポツリ。先日の集会でのことだ。桜の開花と合わせて、医療差別や値上げの忌まわしい思い出を植えつけてしまった今年の春。次の春は、政治の転換で長寿を心から祝えるようにしよう。そうでないと、桜の花に気の毒だ。
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